米津玄師さんはたしかに存在していた

米津さん、あなたは本当にいたんだね。

当たり前のことだけど、その当たり前が当たり前じゃなかったの。少なくともあたしの中では。

みんなの歓声が聞こえて、その後にあなたの声が聴こえてからの2時間弱。あたしはタオルをずっと握りしめて、涙を拭ってばかりいた。

ずっとこの瞬間を待っていて、あなたの姿を小さな小さな姿だったけど、それでも動くたびに、あぁ、本当にいたんだって心の底から待ち望んでいたことが今、実現している。その事実を受け止めるのに必死だった。

あなたが歌う１つ１つの言葉。力強く、かつたくさんの優しさを詰め込んだあなたの歌声が、あたしの胸に直接飛び込んできて、あたしの気持ち、願い、それらをきれいなメロディにのせて代弁してくれてる感じだったよ。

ほんとに待ってた。

ずっとフード被ってたけど、それもひっくるめて米津玄師という男なんだって、かっこよくもあり愛らしくもありました。何度も言うけど待ってたよ。ほんとに。ライブしてくれてありがとう。

それにしても、なんだかんだ言ってやっぱり米津さんは27歳の男の子なんだね。

今までのあなたは冷静で、話す時はいつも考えながらゆっくりゆっくり重低音で優しくおだやかに話す、大人っぽいイメージだった。難しい言葉を巧みに操る賢いイメージだけがあったんだよね。

でもさ、元々得意ではない人前で歌うこと、ましてや2万人だよ？2万人が一斉に自分が歌ってる姿を見てるなんて、あたしなら耐えられない←関係ないけど。話ずれたけど。

頑張ってたと思うんだ。心から楽しかったって思えたならいいけど、それでもやっぱり気持ちは大変だったんじゃないかなって思うんだ。

一生懸命、１つ１つの言葉やメロディを大切に大切に歌う姿、みんなの心にきっと届いてたよ。

ライブが終わった後、あたしの後ろでも鼻をすするの聞こえてね。そっか。そうだよね。きっと今回のライブ、あたしと同じような人たくさんいたと思う。初めてのライブ。初めての本物の米津玄師さん。

多分、すごくたくさんの人にとって、その人の人生において忘れられない1日になったんじゃないかな。

あたしあなたに逢えて本当によかった。